逮捕後の「拡散」の流れ

実名と住所

犯罪で警察に逮捕されると、テレビ局やネットニュースで報道される場合が多いです。 逮捕の報道において、容疑者が匿名にされる場合は少なく、常は実名や住所が報道されます。

顔写真や動画

場合によって顔写真も流れます。 また、捜査段階の取材で事件を知ったマスコミが、逮捕前の姿を動画で撮影し、逮捕後にテレビで流すこともあります。 逮捕されて警察署に連行されるときや、地検に身柄を送検されるときなどに、 マスコミのカメラに撮影されることもあります。

2chやツイッターに投稿

これらの報道を受けて、一般の人たちが2ちゃんねる(2ch)などの掲示板に投稿し、名前や容疑、罪名を広めていきます。 また、ツイッター(Twitter)にも投稿され、拡散していきます。 掲示板にその事件についての専用のスレッドが立てられることもあります。 そうなると拡散の規模が大きくなり、スピードも速まります。 2ちゃんをコピーする「まとめサイト」が乱立した状態になります。

晒し

会社名や出身校

拡散する過程で、SNSなどから個人情報が調べられ、 勤務先の職場(会社名)や出身校などが特定されることがああります。 いわゆる「晒し」(さらし)です。

家族や友人

家族や友人が晒しの対象になることもあります。

ニュース速報サイトや芸能ゴシップサイト

ネット上の噂やSNSの個人情報

さらに、拡散の決定打になるのが、 ブロガーやアフィリエイターと呼ばれる人たちがつくる独自のサイトです。 それぞれのブロガーやアフィリエイターが容疑者に関する噂や詳しい個人情報を調べたうえで、 自ら運営するニュースサイトや芸能ゴシップ系サイトなどに「まとめ」や「速報」のような形で掲載していきます。

ブロガーのSEOテクニック

ブロガーやアフィリエイターは、検索上位に表示させるためのSEOテクニックやノウハウを心得ている場合が多く、 検索上位に表示されやすくなります。

ユーチューバー

ユーチューバー(Youtuber)による動画も、 拡散を広げる大きな要因となります。 その多くは、テレビなどの報道内容を、 動画に文字として流し、 音声ロボットに自動で読ませて作られたものです。 ただ、そこに顔写真が使用され、 検索結果が大きく表示されることがあるため、 インパクトが大きいです。

名前での検索結果が埋め尽くされる

このようにして、 悪質性の高い犯罪や話題性のある事件のニュースは、 無数のサイトへと拡散していきます。 その結果、グーグル(Google)やヤフー(Yahoo)、ビング(Bing)などで名前を検索したとき、 最初の1,2ページが事件のことで埋め尽くされることになります。

釈放や仮出所、刑期満了後の逆SEO対策

逮捕された人たちや有罪判決を受けた人たちは、 釈放、略式命令の罰金、執行猶予の満期、刑務所からの出所といったタイミングで、 逆SEO対策(リバースSEO)を検討することが多いです。 その理由は、名前での検索結果が社会復帰のハードルになるからです。

再就職できず、社会復帰が困難に

名前で検索したときに、 前科や逮捕の報道が目立つと、 再就職が困難になる場合が多いようです。 採用試験を受けても断られてしまうのです。

検索結果の1、2ページ目

費用や期間、効果は?

検索結果の1、2ページ目に、 事件と無関係の記事が何件かあるならば、 逆SEOを行う価値はあるでしょう。しかし、 1、2ページ目に事件と無関係のサイトが全くない状況だと、 逆SEOを行うのは難しいです。 画像や動画を含めて、 最初の2ページにある内容をすべて3ページ目以降に下げるのは、 極めて難易度が高く、 トライするとしても費用や期間が相当かかってしまいます。 しかも、すぐに高い効果が得られるとは限りません。

事件の風化

こういう場合は、 もう少し時間が経過し、 事件に関する情報が風化するとともに、 無関係なサイトが自然発生的に上位に出てきて、 検索状況が改善してから逆SEOに着手するほうが賢明かも知れません。

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